インターホン
「マイルズ助産婦マニュアル」全面改訂によせて
大関 信子
Nobuko Ozeki
pp.1113-1115
発行日 1991年12月25日
Published Date 1991/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900474
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楽しかった日本滞在の日々も終りを告げ,明日は成田からイギリスへ帰る前日,私は東京・新宿の紀伊国屋書店に寄ってみました。「マイルズ助産婦マニュアル」の日本語版を買いたかったのですが,助産学のプレートを探して,医学書部門をウロウロとさまようことになりました。「看護学」のコーナーがあるのに,なぜ「助産学」のコーナーがないのだ?! 私がイギリスで行きつけのParry Booksという書店は,天下の紀伊国屋書店の10分の1にも満たない小さな本屋なのに,看護学3に対し助産学1の割合でちゃんとスペースがとってあるのです。閉店まじかとあって気は焦るばかり。売り場を5〜6周したあと,店員さんに聞くことにしました。コンピューターチェック後,「7725円でどこかに置いてあるはずなのですが……」「やっぱりありません。取り寄せますか?」という返事。結局,この日本語版は手に入らないままでした。
「マイルズ助産婦マニュアル」は,私が最も信頼し愛用しているテキストです。10年前,私の住む隣のブライトンの市内で第9版(英文版)を買って読んだ時の感激が今でも忘れられません。助産婦一人でもこれだけの本が書けるのだというのが,とても印象に残っています。1989年,第11版が出たので,10年間に内容がどのように変化したかをまとめてみます。
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