連載 事例から探る地域医療再生のカギ・22
松戸市立病院の建て替え問題
伊関 友伸
1
1城西大学経営学部マネジメント総合学科
pp.576-581
発行日 2018年7月1日
Published Date 2018/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541210755
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千葉県松戸市は,東京都に隣接する人口約48万の都市.都心から20km圏に位置し,江戸時代から水戸街道の宿場町として栄え,近年は都内のベッドタウンとして人口が増加している.
松戸市は2つの自治体病院を運営している.一つは市の中央部の上本郷地区にある松戸市立病院である.松戸市立病院は1950年設立で,病床数613床(移転新築前),3次救急救命センターを持つ千葉県東葛地域の拠点病院である.小児・周産期医療に強く,2010年の時点で小児科医が24名在籍(後期研修医含む),小児の年間外来患者総数26,112名,年間新入院患者数2,504名,時間外入院数は908名(入院の36.3%)に達し,千葉県東葛北部の子どもの命の砦と言える病院であった.
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