特集 病院管理者としての女性
21世紀に向けた女性像—病院と女性
橋本 葉子
1
1東京女子医科大学
pp.430-431
発行日 1996年5月1日
Published Date 1996/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541901794
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病院で働く女性の職種は予想以上に増加し,特に大学病院ではその職種が多岐に亘っている.病院内における女性管理者も増加の傾向にあるようであるが,果たして如何なる病院でも同様な傾向が見られるのだろうか? 私自身は医師免許証は持っているが,インターンの時ほんのわずか臨床をかじっただけで,あとのほぼ40年間は基礎医学の道を歩んできたので,本論を担当するには不向きであることを編集者にご連絡したが,それでもということなのでお引き受けした次第である.したがって,大学病院特に東京女子医科大学付属病院を通してのみ,病院と女性職員との関わり合いについて考察することが出来るという,極端な制約の下に本論を記すことをお許し頂きたい.
東京女子医科大学付属病院内での女性の職種は,①医師,②看護婦・看護助手,③薬剤師,④レントゲン技師,⑤検査技師,⑥作業療法士・理学療法士,⑦児童心理相談員,⑧歯科技工士・衛生士,⑨臨床工学士,⑩栄養士,⑪事務職員など多岐にわたっている.これらの職種の中で,女性管理者のいない職種はないようである.
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