特集 医療法人制度をめぐる諸問題
医療法人の今後の発展性について
石井 孝宜
1
1森公認会計士共同事務所
pp.1037-1041
発行日 1995年11月1日
Published Date 1995/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541901649
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様々な制度上の矛盾や特異性を持っている医療法人は,それらの問題点を内包しつつも,結果としては,制度発足以来45年の間に,一人医師医療法人も含めた件数において約2万2千件,病院開設型医療法人のみでも概ね4千5百件程度に達しており,病院開設主体としては最大のものとなっている.
本稿では,超高齢化社会への突入,疾病構造の変化,経済の低成長化,急激な社会構造の変化等により今後も厳しい経営を強いられる民間医療機関としての医療法人の今後の事業の発展性について,21世紀初頭の我が国医療産業の将来予測を前提に,その可能性について考えるとともに,医療法人の事業の発展を阻害する内的・外的要因について医療機関の個別の経営指導に携わっている会計士の立場から私見を述べさせて頂く.
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