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今月の特集1 神経領域の生理機能検査の現状と新たな展開
脳波の現状と今後の発展
Recent advances and future development in EEG technology
古賀 良彦
1
1杏林大学医学部精神神経科学教室
キーワード:
デジタルEEG
,
脳波マッピング
,
LORETA
,
高解像度脳波(high resolution EEG)
Keyword:
デジタルEEG
,
脳波マッピング
,
LORETA
,
高解像度脳波(high resolution EEG)
pp.1070-1076
発行日 2013年10月15日
Published Date 2013/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542103554
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■脳波は,非襲侵性に加えて,測定機器が安価かつ操作も比較的容易であることから,多くの研究ならびに臨床で用いられてきた.最近の多チャンネル化をはじめとする機器の開発や解析法の発展により,他の脳機能画像に対する不利な点が克服され,再び幅広い応用が進められている.
■脳波はデジタル化し画像処理(マッピング)を行うことにより,さらに利便性が高くなった.
■LORETAは最も優れた脳波解析法のひとつである.本法はあらかじめ意図的に双極子数や位置の初期値の設定をする必要がない.操作は比較的容易であり,現在では低解像度ではなく精細な画像を得ることが可能である.
■高解像度脳波(high resolution EEG)は,脳の機能の局在と各部位の関連,そして障害の様態を明瞭に表す方法として,今後の応用が期待されている.
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