特集 医療法人制度をめぐる諸問題
[座談会]医療法人制度の改革に向けて—医療法人制度検討委員会報告書をどう考えるか
神尾 友和
1,2
,
中垣 英明
3
,
吉牟田 勲
5
,
岩崎 榮
4
1財団法人日本医療法人協会
2医療法人財団神尾記念病院
3厚生省健康政策局指導課
4日本医科大学医療管理学
5前筑波大学社会科学系
pp.1042-1048
発行日 1995年11月1日
Published Date 1995/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541901650
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報告書の概要とねらい
岩崎 今日は「医療法人制度の改革に向けて—医療法人制度検討委員会報告書をどう考えるか」というテーマで座談会を行います.医療法人制度は昭和25年の医療法改正で導入された制度です.制度ができてから45年たちます.その間少しずつ改革はあったものの,大きな改正がないままに今日まできています.
これからは病院,診療所の公共性,公益性を考えると,やはり法人化していくメリットは大いにあると思いますし,それが将来的に経営の健全化にもつながると思います.そのせいかどうかわかりませんが,現在は病院全体の46.2%,診療所の12.4%が医療法人立となつているという状況です.しかも,医療法人を財団医療法人と社団医療法人とに分けると,社団医療法人で持ち分の定めのあるものが98%ぐらいを占めています.
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