特集 病院の食事は今…
患者食堂をめぐる建築・設備
辻野 純徳
1
1UR設計
pp.659-665
発行日 1995年7月1日
Published Date 1995/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541901553
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1994年10月,改正健康保険法の施行に伴い,社会保険・老人保健診療報酬も改正され,「入院時食事療養費に係る費用の額の算定に関する基準」が実施に移された.先に実施された患者の入院環境の評価を報酬に反映させた療養環境加算に続き,入院患者の食事の質と食事の環境が評価され報酬に反映したもので,画期的な改正である.
その内容は,従来の「患者の病状に応じて必要とする栄養量」の提供(1,900円)を基本として,「調理方法,味付け,盛り付け,配膳等について患者の嗜好を配慮した食事」を,患者の「日常の生活サイクルや患者の希望等を総合的に勘案し,適切な温度の食事が提供される」ことを目指している.すなわち,選択メニュー加算(50円),適時適温の食事に特別管理加算(200円),そして食事の環境の整備に食堂加算(50円)である.そして給食料という字句は,入院時食事療養費と改められた.
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