グラフ
へき地にこそ総合病院が必要—秋田県・公立米内沢総合病院
pp.973-978
発行日 1994年11月1日
Published Date 1994/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541901359
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
奥羽線の鷹巣駅から秋田県の内陸部を南下する秋田内陸縦貫鉄道で約20分,米内沢に到着する.公立米内沢総合病院はここから車で約5分ほどの森吉町内の高台にある.
公立米内沢総合病院は森吉町外4か町村(小阿仁村,合川町,阿仁町,鷹巣町)の病院組合が開設する病院である.これら5町村から成る地域は行政的にも一つの広域圏を形成する南北63キロ,東西39キロと広大な地域で,病院はそのほぼ中央に位置している.この地域はかつて鉱業や林業で栄えていたが,現在はこれらの産業が衰退し,特筆できる産業も企業もない.人口はこの10年間で12%が減少し,現在は約5万弱である.特に森吉町の人口減が目立ち14%と激減している.高齢化の進行も著しく,65歳以上の人口は25%を超えようとしている.
Copyright © 1994, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.