特集 インフォームド・コンセント—語る時代から行う時代へ
大学病院における医療従事者のインフォームド・コンセントに関する意識調査
北村 昌之
1
,
益子 研士
1
,
村越 昭男
1
,
大原 達美
1
,
中村 捷夫
1
,
名和 肇
1
1東京医科大学病院管理学教室
pp.934-940
発行日 1994年10月1日
Published Date 1994/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541901349
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調査の目的
平成5年12月より東京医科大学病院は特定機能病院として承認され,高度先進医療を施行する所となつた.患者さん並びにその家族とは密接なる関係が保たれることが従来にも増して必要で,インフォームド・コンセント(以下IC)が重要な役割を果たすものと考えられる.しかしながらICに対する認識と理解は様々で,画一的なものではなく,当院の医療従事者の教育を図る上で,現状が如何なるものかを確認,あるいは啓蒙するために今回のアンケート調査を計画し,その結果より若干の知見を得たので報告する.
なお,今回のアンケートのICとは,日本医師会生命倫理懇談会編「説明と同意についての報告」に記載されている以下5項目を,患者さんまたはその家族が理解出来るように説明し,同意を得ることと定義した.
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