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新しい小児医療・「成育医療」に情熱を傾ける 国立小児病院院長 小林登氏
伊藤 拓
1
,
八木 保
1国立小児病院
pp.886
発行日 1994年10月1日
Published Date 1994/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541901337
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ご専門の免疫学の分野での優れたご業績は今更特筆するまでもありませんが,1970年,東京大学教授に就任されてからは,それまで系統的な研究のなされていなかつた育児学に興味を持たれ,母子関係が小児を健全に育むためにきわめて重要であることを実証されました.この功績は大きいと思います.
1984年からは国立小児病院・小児医療研究センターの初代センター長としてその基礎を築かれ,1987年同小児病院長に就任後は懸案であるナショナルセンター化の実現に尽力されていますが,常に時代を先取りした小児医療を考えておられるのには尊敬の念を禁じ得ません.現在は既存の小児科学の枠を越えた新しい小児・母性医療,「成育医療」の概念を提唱され,その核となる成育医療センターの実現に情熱を傾けておられます.
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