厚生行政展望
「ソリブジン」問題と臨床治験の在り方
厚生行政研究会
pp.860-862
発行日 1994年9月1日
Published Date 1994/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541901332
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はじめに
抗ウイルス剤「ソリブジン」問題は,臨床治験,がん告知,インフォームド・コンセント,大学医局の在り方等に一石を投じた.
薬はもともと危険なものである.それを十分管理し,文明の利器として定着させてきたのが医師であり,医師は危険物管理のプロのはずである.それなのに今回の事件が起きてしまった.現在の医師には危険物管理者としての自覚がないのだろうか.それとも医療システムの問題なのだろうか.今回は臨床治験の在り方を中心に検討を行う.
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