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第49回全国国立病院療養所総合医学会会長をつとめる 国立長崎中央病院院長 寺本成美氏
廣田 典祥
1
,
八木 保
1国立嬉野病院
pp.606
発行日 1994年7月1日
Published Date 1994/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541901265
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昨年,寺本先生の還暦のお祝に出席した際,長崎大学医学部脳神経外科の同門の先生が寺本先生の人物評価として「まるで氷山の様だ」と言われた.我々が見ている先生は,海面上の姿であって,実は海面下に隠れた部分が非常に大さく付さ合えば付き合うほど大きさが分かる,という意味であった.
先生の経歴は実に多彩である.昭和33年,長崎大学医学部卒業,大学院卒業後ただちに東京医科歯科大学神経生理へ国内留学,40年文部省在外研究員として米国ロチェスター大学脳研究所,ECFMG(外国人医師試験,米国)を取得後は同大学医学部神経内科,ニューヨーク医科大学脳神経外科クリニカル・フェロー,昭和46年国立大村病院脳神経外科医長,52年鹿児島大学脳神経外科助教授,57年国立長崎中央病院副院長,58年同院長に就任.中でも,一躍名声をかち得られたのは,平成2年「中東の湾岸戦争」のとき,日本医療団先遺隊のチームリーダーとして,率先して国際貢献を行われたことである.そして,いまや国立長崎中央病院を全国有数の病院として確固たる基盤を築かれたと言ってもよい.
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