研究と報告
集中治療施設の医療経済—現場で働く医師の医療経済に関する認識
岩﨑 康孝
1
,
黒澤 尚
2
,
岩崎 榮
3
,
辺見 弘
1
,
高野 照夫
4
1日本医科大学救急医学科
2日本医科大学救急医学科,精神医学教室
3日本医科大学病院管理学
4日本医科大学集中治療室
pp.466-469
発行日 1994年5月1日
Published Date 1994/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541901234
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はじめに
医療費全体が高騰し,今や医療経済は国民的問題である1,2).その中で,集中治療(以下IC)の医療費について言及されることが多くなっている.ICでは他の領域に比べ,高額医療になることが多いからである.すでに米国では外傷センターなどの集中治療施設の多くが,経済的問題から閉鎖されている3,4).医療施設の適切な運営上,医師の経済的意識の持つ意味はきわめて大きい.
それは,大きく2つの側面を持っている.
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