増刊号 日本の病院建築
専門病院・保健健康関連施設などの建築
老人保健施設3題
河口 豊
1
,
菅野 實
2
,
佐藤 昌男
3
,
米満 弘之
4
Yutaka KAWAGUCHI
1
,
Minoru KANNO
2
,
Masao SATO
3
,
Hiroyuki YONEMITSU
4
1厚生省医療・病院管理研究所施設計画部
2東北大学工学部建築学科
3佐藤工業株式会社
4老人保健施設清雅苑
pp.187-193
発行日 1991年11月20日
Published Date 1991/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541901103
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老人保健施設の計画
本年(1990年)1月で老人保健施設は218施設になった.定員は17,300余である.うち約3割(定員で1/3)が独立型,6割近く(定員で5割強)が病院併設型,診療所併設と特別養護老人ホーム併設型は各々1割に満たない.施設の定員規模は50〜99床の施設が6割,100床以上が1/3,49床以下は1割もない.平均では80床である.また設置主体別に見れば,医療法人が2/3を占め社会福祉法人は2割強である.本稿では病院併設型と診療所併設型それに特別養護老人ホーム併設型で,種々の工夫がなされている3例を紹介していただく.
基本的には広い意味で障害者に対する十分な配慮をすればよい.たとえば,滑りにくい床材料の選択,つまずかないよう段差のない床,手摺りの設置などである.特別なものとしては介助浴室,機能訓練室などがある.あとは自らが生活したいような療養環境を整備すべきであろう.
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