建築と設備・64
中小病院3題
河口 豊
1
,
水登 裕
2
,
石田 好
3
,
野崎 庸之
3
,
古賀 信二
4
Yutaka KAWAGUCHI
1
,
Yutaka MIZUTO
2
,
Konomu ISHIDA
3
,
Yasuyuki NOZAKI
3
,
Shinji KOGA
4
1国立医療・病院管理研究所施設計画研究部
2佐藤工業株式会社建築設計本部プロジェクト部
3日建設計・名古屋
4(株)日立建設設計
pp.691-697
発行日 1991年8月1日
Published Date 1991/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903684
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中小病院の展開
本誌昨年2月号,本年4月号に中小病院の将来が特集として取り上げられた.現在,中小病院の動向に高い関心が寄せられているからであろう.地域医療計画,人員確保,あるいは患者の大病院志向など中小病院の抱える問題点が,今日的状況を反映して示されるとともに,各病院の様々な対応が紹介されている.
中小病院に対する地域住民の要望の第1は地域医療の担い手であろう.入院を中心とした一般医療をきちんと受け止め,Common diseaseに十分対応できることである.そのためには“総合診療”の態勢がとれ,予防やリハビリテーション活動を診療所や保健センターなどと展開できる力が要求される.特に高齢社会において,トータルヘルスケアを射程においた活動が求められている.
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