特集 病院医療の質の改善
看護評価の実践
沖西 喜代美
1
Kiyomi OKINISHI
1
1(財)厚生年金事業振興団病院事業課
pp.463-469
発行日 1991年6月1日
Published Date 1991/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541900933
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はじめに
厚生年金病院における看護評価は,医療の質の保証(Quality Assur-ance=QA)を目指す一環として,まず看護の質の向上を図ることを目的として,昭和53年より着手し現在に至っている.当初は,看護の質をいかにして測定するかという大きな課題に対して,しばし躊躇し,その研究の過程においても試行錯誤の繰り返しであった.
私たちが実施している看護評価は,患者の入院から退院に至るまでの過程で行われた看護を,看護記録を通して評価するものである.つまり,退院後の病歴を遡及的に評価して,提供された看護の質を測定するという方法を用いている.
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