ルポ&インタビュー 病院アレコレ見聞録
高知県西端で地域包括医療体制の確立に奮闘—大月町国民健康保険大月病院
夕部 富三
1
Tomizou YUBE
1
1大月町国民健康保険大月病院
pp.608-611
発行日 1990年7月1日
Published Date 1990/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541900690
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大月町国民健康保険病院は高知県の西端の大月町にある25床の病院である.夕部富三院長をはじめ医師5名は自治医科大学の卒業生,および自治医大で研修した医師である.また,常勤の歯科医師1名がいる.同一敷地内に病院と健康管理センターがあり,医療と連携した保健活動を行っている.本院は昭和60年に有床診療所として開設され,62年に病院に昇格した.有床診療所時代の初代所長および初代院長は高知県立中央病院の副院長をされていた塩見文俊医師,現在の夕部院長は2代目である.
大月町は中村市から車で約60分,宿毛市と土佐清水市との間にある人口約8,800人の漁業と農業を中心とした町である.昭和40年代には1万人を数えた人口も徐々に減少してきたが,最近では横ばいである.また,65歳以上の高齢者は20%弱となっている.
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