辛口リレーエッセー 私の医療論・病院論
医大あれこれ
寺田 守
1
Mamoru TERADA
1
1公立陶生病院
pp.516
発行日 1990年6月1日
Published Date 1990/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541900665
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このところ,中央の病院諸団体の会合に出席することが多く,月の後半に5,6回は上京.その上,地元の役員会,審議会等々……で,まる1日病院に居れるのは月に数日しかない.とある日,今日はゆっくり病院の仕事をと思った矢先,「九州から電話です」と.「寺田先生,病院という雑誌知っとりますナ……ああ籾井ですヨ」という独特の九州弁で,この辛口エッセーの執筆を押しつけられた始末.籾井院長は全自病の第1回欧米医療視察団で1か月朝夕共にした仲間,断る訳にもいかない.さて,承諾した迄は良かったが,正直,読んだこともない(申し訳ないが)“辛口エッセー”を戸棚から取り出し,読みに入った.何れも名士ぞろいのメンバー,途端にユーウツな1日となってしまった.数日後,医学書院より重ねての依頼,最早,逃げ隠れするもかなわずと,筆を執った始末.どうせのことなら,日頃思っていることを歯に衣着せず書くことにした.先ずは無礼の段ひらにご容赦を願っておこう.
医科大学のこと.中でも医学生の卒後研修と教授殿のあり方である.
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