1200字通信・136
寿命あれこれ
板野 聡
1
1寺田病院外科
pp.313
発行日 2019年10月22日
Published Date 2019/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407212730
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- 文献概要
各国の衛生事情や医療水準のバロメーターの1つに平均寿命があります.そして,最近の高齢化にともない,ただ単に生存していたということではなく,「正常な生活を営むことができている」という意味で「健康寿命」という言葉が使われ始めています.
日本人の平均寿命は,2010年の時点で男性が79.55歳,女性が86.30歳で,世界でもトップクラスの長寿国と言われています.一方で,健康寿命は,男性で70.42歳,女性が73.62歳となっており,平均寿命との差(男性で約9年,女性で約12年)が,医療や要介護などの支援が必要な期間とされています.したがって,この差が大きくなるほど社会保障費が大きくなるため,現在盛んに健康寿命を延ばし,その差を小さくすることが勧められています.
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