特集 増大する看護ニーズの分析と対応
高機能病棟における看護—問題点と今後のあり方
寺沼 幸子
1
Sachiko TERANUMA
1
1自治医科大学附属病院看護部
pp.408-411
発行日 1990年5月1日
Published Date 1990/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541900638
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はじめに
最近,病院の機能別類型化に関する様々な考え方が,医療界のニュースなどで議論をかもしている.また,高機能病院か,高機能病棟かについても意見が分かれているところである.いずれにしても日進月歩の医療の場は,常に患者を中心とした効率の良い運用が必要であり,そのため区分を行うとしたら,科学的な病院の機能を示す指標がなければならないと思う.
昭和63年度に厚生省が示した基準看護特III類では,在院日数の制限が病院管理上の指標として,行政的に取り入れられたが,その根拠ともなる基盤の曖昧さから,現場の混乱を来たしたことは事実といえるのではなかろうか.
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