特集 新専門医制度─どうなる,病院?
インタビュー
今後の医師研修のあり方
福井 次矢
1,2
,
山田 隆司
3
1聖路加国際病院
2聖路加国際大学
3台東区立台東病院
pp.584-587
発行日 2016年8月1日
Published Date 2016/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541210293
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─今,専門医制度がいろいろ混乱しています.先生も委員を務められた「専門医の在り方に関する検討会」(高久史麿座長,2011〜2013年)の結論は,米国のACGME(Accreditation Council for Graduate Medical Education ; 卒後医学教育認可評議会)のような中立的な第三者機関を作り,研修の質を担保するということでした.しかし,現状は専門医機構が十分なガバナンスをとれず,きちんとした議論ができない状態になっています.プログラム認定も各学会主導で,自らあるいは大学に有利なシステムを作りがちになっています.初期臨床研修の導入時に,研修医が研修の質を求めて動いた結果,地域偏在につながったことから,今回の専門医制度でも影響が危惧されています.こうした課題も含めて,臨床医の養成について先生のお考えをお聞かせください.
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