特集 増大する看護ニーズの分析と対応
老人看護における質の捉え方—病院と老人保健施設の経験から
細井 恵美子
1
Emiko HOSOI
1
1医療法人総合健康会京都南病院
pp.404-407
発行日 1990年5月1日
Published Date 1990/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541900637
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はじめに
いま,医療界における話題の中心は,超高次医療と老人の問題である.看護分野においても同様に,一方では,専門・細分化された身体各部の機能とそれに呼応する科学技術の応用,ME機器の知識や技術等が要請されており,また他方では,残存機能を生かしての老人の介護やターミナル患者との関わり,患者の個別性やQOLの尊重など,対応の質も深まり,専門職としてのあり方が問われてきている.
特に最近,理学療法士や作業療法士,臨床工学士,社会福祉士,介護福祉士など看護の専門分野と重なり合う新しい職種が誕生し,若く新しいエネルギーにより,学術的にも実践面においても目覚ましい成果を発揮してきている.
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