インタビュー
21世紀に存立し得る病院をつくる—石井 昌三 順天堂大学学長に聞く
石井 昌三
1
1順天堂大学
pp.1111-1114
発行日 1993年12月1日
Published Date 1993/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541900530
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●順天堂大学では150周年記念事業として,順天堂医院の本館を新築されましたが,この本館改築の基本的コンセプトはどのようなことでしようか.
石井 まず,順天堂医院の開設以来のモットーが患者サービスを中心にするということですので,これを堅持することが第1です.それから医療環境が激変しており,21世紀は予測しがたい変化の時代になるだろうと思われるわけです.したがって,時代の変化に対応し得る病院づくりをするということ.もう一つは土地が狭隘でしたので,これまで学生教育という視点が後方に押しやられてきた一面がありましたが,われわれの後に続く21世紀の医療を担う医師の育成にもいっそう力を入れなければならないということから学生教育に相応した施設をつくること.これらが新本館建築の具体的な理念です.
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