連載 病院めぐり
済生会福岡総合病院
岸川 忠雄
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1済生会福岡総合病院
pp.1002
発行日 2008年7月10日
Published Date 2008/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409101822
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済生会福岡総合病院は,大正8年3月に福岡県福岡市の現在地で,福岡診療所として内科を開設して始まりました.設立母体は恩賜財団済生会ですが,戦後は社会福祉法人恩賜財団済生会となっています.大正12年6月に20床の福岡病院に昇格しました.産婦人科は昭和3年に開設されました.その後数回に及ぶ増改築を重ね,昭和55年に救命救急センターを含む390床の病院となりました.平成14年に現在の地下4階,地上14階のヘリポート設置の新病院が完全竣工しました.平成16年から新臨床研修制度での管理型病院として,毎年約12名の初期研修医を受け入れています.診療科20科,常勤医師数約120名の構成です.福岡市の中心地,天神の一角に位置し,福岡市および周辺地域の救命救急の中核病院として貢献しています.
産婦人科医師の絶対的不足から,当院でも大学医局からの派遣が中止され,平成17年度には産婦人科医師が1名まで減少し,診療の存続が危ぶまれました.懸命の求人により,平成18年より悪性腫瘍の専門医を含むスタッフ,後期研修医が加わり,診療の質,量を回復することができました.診療実績の向上と院長の後押しにより人が集まるようになり,平成20年度は産婦人科専門医6名,後期研修医3名の大所帯となりました.
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