特集 診療記録と情報管理
市中病院におけるオーダリングシステムの運用と情報の活用—日鋼記念病院総合情報システムTHINK-1
西村 昭男
1
1医療法人社団日鋼記念病院
pp.888-891
発行日 1993年10月1日
Published Date 1993/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541900477
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はじめに
“医療”という言葉は,個人,または,その集団に対する医学的実践,すなわち“医療行為”を略したものである.今日のように,医学の高度化と専門分化が急速に進展しているなかで,行為としての医療が成り立つためには,情報のシステム的管理と運用を欠かすことはできない.それだけ,“医療”は情報そのもの,すなわち一種の“情報処理活動”といわれる時代に向かっている.
多数の専門性を異にする医師,薬剤師,看護職員,検査技師などによる「組織医療」を効率的に展開するために,コンピュータによる病院総合情報システムは画期的なものであり,その中心的な部分が,いわゆるオーダリングシステムである.
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