医療経営の総合的「質」の検討・2
総合的「質」向上への要諦—「一病院モデル」としての日鋼記念病院
西村 昭男
1
1日鋼記念病院
pp.168-171
発行日 2001年2月1日
Published Date 2001/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903207
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医療経営の総合的「質」研究会発足の経緯など,TQMの動向については,前号で研究会の飯田修平代表が詳述されたので,今回から会員の事例を中心に報告し,当研究会が検討すべき課題を整理し,論点を組み立てていく材料を提供する段になった.
このような医療経営を論ずる場合,組織運営の基本原則もないがしろにできないが,それに基づいて,いわば生身の経営体それぞれが努力しながら実践している実態を開示し,多角的な視点で問題点を掘り出すことが重要である.これを「事例検証主義」とすれば,特に,総合的「質」が問われている場合は,複雑な業務環境の状況を「事例」という糸をたぐりながらチェックしていくイメージとなる.
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