連載 病院めぐり
日鋼記念病院
林 博章
pp.975
発行日 2003年7月10日
Published Date 2003/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409100888
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日鋼記念病院はカレスアライアンス医療法人の一部で,地域社会と深く連携し,地域に開かれた公共的社会事業機関として,保健・医療・福祉にわたる総合化の道程を歩んでいる.その理念の歴史的背景は,(株)日本製鋼所の企業内病院70年の伝統を引き継ぎ,1980年に医療法人社団に移管された.私的財産ゼロの経営による医療法人は1つの理想であり,きわめて稀な存在といえる.そして,職場の環境と意識の大きな転換のもとに,約900名以上の職員は,いわば“天から授かった職場”で地域の人びとに本当に役立つサービスのエキセレンスを極めるために情熱を燃やし,向上の努力を続けている.
当法人は,室蘭市,登別市,札幌市の病院とサテライト診療所,高齢者総合保健センター,看護学校,研究所,日本初の家庭医療学センターなどの多施設から組織されているが,いずれも地域社会の人びとならびに関係機関・団体のご理解と協力をいただきながら,地域の多面的なニーズに1つずつ素直に応えるために生まれ,育てられたものである.
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