特集 公立病院はこれでいいのか
[座談会]公立病院はこれでいいのか
寺田 一郎
1
,
高橋 勝三
2
,
河北 博文
3
,
伊賀 六一
4
Ichirou TERADA
1
,
Shouzou TAKAHASHI
2
,
Hirobumi KAWAKITA
3
,
Rokuichi IGA
4
1水原郷病院
2武蔵野赤十字病院
3医療法人河北総合病院
4東京都済生会中央病院
pp.609-615
発行日 1992年7月1日
Published Date 1992/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541900136
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伊賀 きょうは「公立病院はこれでいいのか」というテーマが与えられました.こうしたテーマが問題になる背景には,急激に変貌する現在の医療社会のなかで,経済的な面からも,また医療の質という面からも,民間病院の経営基盤が危機に陥っていて,そうした危機感が公立病院との格差の問題として認識されてきた結果だと思います.そういった認識が果たして正しいかどうか,あるいはまた,地域医療計画の設定が進むなかで,民間病院に対して公立病院の役割とは何かとか,もし問題点があるとしたら,この現状に対してどのような道を開いたらよいか,忌憚のない意見の交換ができれば幸いだと思います.
まず最初に,公立病院はどんな役割を果たしているか,あるいは果たすべきか,そのようなことに対して寺田先生にお話をいただければと思います.
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