特集 在宅ケア新時代
開業医が望む在宅ケア新時代の病診連携
東京都渋谷区医師会の地域活動—老人訪問看護事業への展開とその経験
川上 忠志
1,2
Tadashi KAWAKAMI
1,2
1渋谷区医師会
2第一医院
pp.899-902
発行日 1992年10月1日
Published Date 1992/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541900203
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はじめに
渋谷区医師会の地域医療活動は,大都市東京の渋谷区を中心に展開されている.近年都心の過疎化現象の一端で住民人口は年々減少の一路をたどり21万人であるが,昼間人口は逆に増大して60万人と推定されている.
医師会員はA会員318名,B会員(勤務医)115名で平均年齢60歳である.区内の医療施設は,大病院(日赤,都立広尾,東京都職員共済組合青山,JR東京総合)と中小病院(一般病院6,老人病院2,甲状腺専門1,循環器専門1,結核1),診療所は290である.しかも隣接して幾つかの大学病院も存在し,現代医学の機能をすべて提供可能な地域と言えよう.
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