特集 地域母子保健と助産婦の役割
渋谷区における母子保健研究会のあゆみ
渡辺 さき
1
1渋谷区助産婦会
pp.445-446
発行日 1980年7月25日
Published Date 1980/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611205725
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1.渋谷区母子保健研究会の発足まで
昭和39年当時は,オリンピックを控え,日本国中が経済的にも一躍発展の兆しをあらわしていました。渋谷管内もそうした時代的背景の中で,表面は発展をとげていましたが,一方では人工妊娠中絶が平然と行なわれ,むしばまれゆく婦人の姿を見るにつけ,私たち助産婦はただ手をこまねいてばかりはいられなくなりました。
そこで保健所の医師,保健婦,区内に居住する助産婦が中心になり,管内の病・産院にも呼びかけ,種々検討を重ね,研究会を持つことになり,母子保健指導研究会と名称を決めて,運営の運びとなったのです。
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