特別記事
精神保健法で病院精神医療はどう変わったか
高臣 武史
1
,
藤野 ヤヨイ
2
,
金杉 和夫
3
,
関 健
4
Takeshi TAKAOMI
1
,
Yayoi FUJINO
2
,
Kazuo KANASUGI
3
,
Ken SEKI
4
1復光会總武病院
2財団法人井之頭病院
3陽和病院
4医療法人城西病院
pp.616-627
発行日 1992年7月1日
Published Date 1992/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541900137
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精神保健法は,患者の人権擁護,社会復帰施設の整備を2つの大きな柱として1988年7月1日に施行され,4年間が経過しました.新法の成立・施行当時から多くの関係者が,第三者機関の精神医療審査会,指定医制度など画期的な内容を含んでいるものの,幾多の宿題を積み残したままのスタートであったと指摘していたことは記憶に新しいところです.そこでこの企画では,新法の下で,入院形態,日常診療業務,医業費用などの面で病院精神医療がどのように変わったのか,また,5年目の来年には法律の見直しが行われることになっており,4年間の運用経験を振り返って,どこを,どのように見直していくべきか,など実際の経験を報告していただいた.
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