特集 精神保健福祉法と精神保健活動の新たな視点
精神保健法から精神保健福祉法へ
吉田 哲彦
1
1厚生省保健医療局精神保健課
pp.90-97
発行日 1996年2月15日
Published Date 1996/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401901422
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精神保健法から精神保健福祉法へ(図1)
精神障害者施策については,昭和25年に制定された精神衛生法が昭和62年に「精神保健法」に改正され,精神障害者の人権に配慮した適正な精神医療の確保や,社会復帰の促進を図るための所要の措置が講じられ,また平成5年にはその趣旨をさらに推進する法律改正を行うなど,その推進に努めてきたところである.
一方,平成5年12月には「障害者基本法」が成立し,精神障害者が身体障害者や精神薄弱者と並んで基本法の対象として明確に位置付けられたことなどを踏まえ,精神障害者に対しこれまでの保健医療対策に加え,福祉施策を明確に位置付けて積極的に推進していくことが求められた.
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