特集 病院経営と医薬分業をめぐって
〈てい談〉に対するコメント
加賀 董夫
1
1日本医師会
pp.251
発行日 1996年3月1日
Published Date 1996/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541901748
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この〈てい談〉を読んで,日本医師会の医薬分業担当理事としてのコメントをいただきたいとのご依頼である.私は,この記事は現状を捉えていて適切なものと考えるが,若干私の立場から意見を述べさせていただく.
てい談で詳しく語られている通り,営利業者の門前薬局への参入が,目下対応を迫られている一番重要な問題である.町や村の開局調剤薬局はこの大きな流れに飲み込まれようとしている.利益があるところに営利企業が寄ってくることは,自由経済社会においては極く当然のことであるが,医療が社会保障の骨格として捉えられているので,医療に営利を求めて参入してくることが問題である.
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