グラフ
歴史の重みと先見性が織りなす施設づくり—社会福祉法人白十字会鹿島白十字施設群
pp.289-294
発行日 1992年4月1日
Published Date 1992/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541900063
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社会福祉法人白十字会(福士逸壽理事長,本部・東京)がわが国の保健・医療・福祉の領域で果たしてさた先駆的役割について,ここで多くを語る必要はあるまい.法人の出発は明治44(1910)年.林止(とどむ)医師ら18人のクリスチャン医師が,当時猛威を振るっていた「結核」の撲滅を目的として幅広い活動を始め,その後80余年,文字通り,「奉仕の精神に貫かれた伝統」を今日まで積み重ねてさたのである.
長期にわたる活動を支えたのが,「援護を必要とする者にはやさしいいたわりを,更正を必要とする者には支えを,その独立心を損なうことなく,正常な社会人として生活でさるように援助する」という基本理念であり,その理念を実現するために,診療活動に止まらない多彩な事業を展開していった.そんな歴史の重みの上に今日あるのが,白十字総合病院を中心とする茨城県の鹿島白十字施設群(総合病院,保育園,特別養護老人ホーム,看護専門学校,成人病検診センター,老人保健施設)であり,東京白十字病院を中心とした施設群である.
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