連載 事例と財務から読み解く 地域に根差した病院の経営・46
2024年度診療報酬改定に対応する病院経営—急性期一般入院料1の見直しと地域包括医療病棟入院料新設に着目して
堀之内 重人
1
1独立行政法人福祉医療機構 経営サポートセンター リサーチグループ
pp.580-585
発行日 2024年7月1日
Published Date 2024/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541212199
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●はじめに
本連載は2017年1月号から45回にわたって掲載している.これまで,地域のニーズに応じて優れた経営を実現している病院の事例を取り上げてきた.今回は少し趣向を変えて,個別の事例ではなく,連載の標題にもある「財務から読み解く」ことに軸足を置いて,病院の経営について考えていきたい.また,直近のトピックである2024年度診療報酬改定(以下,今次改定)の内容も踏まえながら,考察していく.
本稿の分析対象については,独立行政法人福祉医療機構(以下,機構)の貸付先とする.それら貸付先からご提出いただいた経営状況のデータと,病床機能報告データを紐付けて分析している.
なお,文中における見解に関する部分については,個人的所見であり,当機構の組織としての見解ではないことを申し添える.
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