特集 診療報酬の改正と看護料
看護料の新設と基準看護
大坂 多恵子
1
1厚生省保険局医療課
pp.838-841
発行日 1972年7月1日
Published Date 1972/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661916370
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点数表改正の経過の概略
1.改正の経過
診療報酬体系の適正化に関する“審議用メモ”に端を発した保険医総辞退という未曽有の事態もようやくおさまり,昭和46年8月5日約半年ぶりに再開された中央社会保険医療協議会(以下‘中医協’と略)第46回総会で診療報酬問題については,あらためて各側から審議項目ならびに意見を提出するということで意見の一致をみたのである.
続いて中医協で支払者側・診療担当者側からそれぞれ審議項目が出され,具体的内容の説明がなされた.そして,その後,昭和46年10月9日の全員懇談会の席上で,中医協会長から特に発言があり‘診療報酬の引き上げおよび薬価基準の改定を昭和46年12月から実施するという目標で審議を促進してほしい’旨の協力依頼がなされた.
その後,公益委員と各側委員との10数回に及ぶ個別折衝を行なうなど,最終的改正案について,合意を得るための努力が続けられたが,各側の意見の一致をみることができず,当初の目標であった12月実施は,ついに見送られる結果となった.
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