連載 臨床医が病院長になった日・2
医療・介護分野の戦国時代
今井 裕一
1,2
1多治見市民病院
2愛知医科大学
pp.162-163
発行日 2024年2月1日
Published Date 2024/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541212114
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
■鉄則は誰も教えてくれない
2017年に14年間勤務した大学病院を定年退職し,病院長として着任した.社会医療法人厚生会が指定管理を受け,7年間での累積赤字が23億円あることが分かったのは,着任1カ月後であった.重圧は感じたが,理事長の理念に賛同できることが多かったし,医師21人,看護師100人,全職員をみていて十分改革できるという感触を得た.システムを徐々に改革し現在医師数は40人となり,赤字は解消し黒字経営に転換できている.
病院が存続していくためには,いくつかの鉄則があることをこの7年間で学習した.ただ,この鉄則は,大学でも病院でも誰も教えてくれない.病院運営に関心のある人しか気がつかない.
Copyright © 2024, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.