特集 医療連携と病院
病院における介護・福祉分野との連携
松原 由美
1
1株式会社明治生命フィナンシュアランス研究所
pp.882-885
発行日 2001年10月1日
Published Date 2001/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903390
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わが国では2000年度より,高齢社会に対応する社会的整備の一つとして,公的介護保険制度が施行された.また,近年の診療報酬改定にも見られるとおり,病院の機能分化促進が図られており,これに伴い病院の受け皿整備がますます要請される方向にある.さらに,高齢化の進展につれて,介護・福祉ニーズを持って退院するケースが増える傾向にある.こうした状況から,今後はシームレスケアに対するニーズが高まることは避けられないと考えられる.
病院サービスと介護・福祉サービス間のシームレスケアを実効あるものにするには,所有形態かネットワーク形態かを問わず,介護施設や在宅サービスなどの整備が欠かせないが,これだけでは不十分で,各施設間の連携(ケア連携)よろしきを得て初めて達成されるものである.本稿では,各施設の整備状況といったストラクチャーではなく,シームレスケアの第2の要件であるケア連携(プロセス)について述べる.
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