連載 アーキテクチャー×マネジメント・92
新柏クリニック,めぐりの庭,糖尿病みらい
菅原 努
1
1株式会社竹中工務店 東京本店設計部3部門設計2グループ
pp.742-747
発行日 2022年9月1日
Published Date 2022/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541211752
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■クリニックを取り巻く環境/建て替えの背景
千葉県柏市の新柏クリニックは柏駅から南へ約3kmに位置する新柏駅前で1990年代から診療を続けている透析クリニックである.2013年当時,周辺地では東京慈恵会医科大学附属柏病院に勤務する医療者のための共同住宅がその役割を終えようとしていた.一方透析クリニックは施設の老朽化と共に,近隣の透析施設からの差別化を図り競争力を高める経営的な課題も抱えていた.
そこで,既存クリニックから2ブロック離れた共同住宅を解体し,その街区へ透析クリニックを新築移転することで,土地の有効利用を図りながらより快適な治療環境をつくろうと考えた(図1).
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