特集 地域医療構想で変わるこれからの病院
地域医療構想調整会議の議論の活性化に向けて
松本 晴樹
1
,
佐々木 優李
2
1厚生労働省医政局地域医療計画課
2東北大学医学部
pp.18-22
発行日 2020年1月1日
Published Date 2020/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541211110
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
●「地域医療構想」「医師偏在対策」「医師の働き方改革」は,いずれも,医療の持続可能性の担保のため,また,質の維持・向上のためになくてはならないものである.
●地域医療構想調整会議を活性化する観点から,一定の条件を設定して急性期機能等に関する医療機能について分析し,各公立・公的医療機関等が担う急性期機能やそのために必要な病床数等について再検証を要請する.これは必ずしも医療機関そのものの統廃合やダウンサイジング・機能分化等の方向性を機械的に決めるものでもない.地域での決定が重要で,尊重されるべきものである.
●地域医療構想の目的は,2025年に向けて,地域ごとに効率的で不足のない医療体制を構築することである.今後,地域の医療体制の確保に向け,必要ならば国も支援を行いながら,2025年にあるべき医療の姿を目指す.
Copyright © 2020, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.