連載 アーキテクチャー×マネジメント・56
医療福祉建築賞2018
筧 淳夫
1
1工学院大学建築学部
pp.552-557
発行日 2019年8月1日
Published Date 2019/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541211010
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■はじめに
本賞が1991年に創設されてから28年目に当たる2018年度は,2014〜2016年度(3年間)に竣工した作品が選考の対象となった.応募作品の総数は36作品(うち病院18作品,診療所6作品,保健・福祉施設等11作品,その他1作品)であり,前年度の29作品に比較して増加していた.
その他1作品は募集要項に記載されている本顕彰が対象としている施設種別には該当しないことを確認して,残りの35作品を受理して選考対象とした.選考委員会では,まず受理した35作品全てに各委員がそれぞれの意見や感想を交換した.その上で,審議を重ねて11作品を現地視察の対象として決定している.それを受けての現地審査では1作品について2名の委員で視察を行った.その後の最終選考委員会では,まず委員全員が必要な情報を共有するために,視察委員が作成した視察メモと現地で撮影した写真を資料に加えて,現地視察を行った委員から作品の運営状況や評価などについて順次報告を求め,質疑応答を行った.そして,複数回投票を繰り返しながら,その都度慎重な審議を進めた結果,4作品を医療福祉建築賞として選定した.
なお,選考委員は前年度と同様に,伊藤正(鹿島建設),伊藤恭行(名古屋市立大学),岡本和彦(東洋大学),武村雪絵(東京大学),正木義博(神奈川県済生会),三浦研(京都大学)と筧淳夫(工学院大学・筆者)の7名である.
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