連載 事例と財務から読み解く 地域に根差した中小病院の経営・16
医療法人はぁとふる 八尾はぁとふる病院—地域の急性期病院から信頼される回復期・地域包括ケアを担う中小病院
林 和希
1
1独立行政法人福祉医療機構 経営サポートセンター リサーチグループ
pp.522-528
発行日 2019年7月1日
Published Date 2019/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541211001
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
大阪府の中部,大阪市と奈良県の間に位置する八尾市にある,八尾はぁとふる病院(以下,同院)の2019(平成31)年4月の経営状況は,回復期リハビリテーション病棟が,病床稼働率98.2%,入院単価42,483円,在院日数63.41日で,地域包括ケア病棟は,病床稼働率98.8%,入院単価30,169円,在院日数47.14日(全て月間の平均)となっている.病院単体の経常利益率も10%を超える水準[2017(平成29)年度実績]となっており,極めて良好な経営状況である.
急性期機能を有していない回復期リハビリテーションを中心とする中小病院が,どのような経緯で現在の立ち位置に至り,周辺の医療機関から信頼を獲得し,良好な経営状況を維持しているかについて紹介したい.
Copyright © 2019, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.