連載 病院めぐり
八尾市立病院
柳野 和雄
1
1八尾市立病院
pp.1215
発行日 2006年9月10日
Published Date 2006/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409101282
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八尾市立病院産婦人科は,昭和25年,市立八尾市民病院発足時からあった診療科で,当時は全科で5診療科,32床の病院でした.初代医長は大阪大学産婦人科より迎え,代々,大阪大学産婦人科出身の多くの先生方が診療に携わられ,当科を引き継いでこられました.平成16年5月に新病院がJR西日本竜華操車場跡に16診療科,380床で開院し,当科は39床,小児科にNICU 3床,未熟児3床を擁する南河内地区における周産期の準拠点病院となりました.
しかし誠に残念なことに,最新の設備を整えた新病院になって1年も経過しないうちに,大阪大学産婦人科からの派遣が難しくなり,平成17年9月に当科も病棟の閉鎖を余儀なくされました.同じ時期に当地域では残り2か所の総合病院の産婦人科も閉鎖となり,また開業医の先生方も多くが産科診療から撤退され,地域の当科再開への要望が強くなり,平成18年4月,奈良県立医科大学産婦人科を中心として4名の常勤医が着任し,周産期を中心とした診療を再開しました.もっとも,当院の小児科が常勤医8名(専門医6名,そのうち周産期専門医が2名)でNICUの設備を有し,同門の奈良県立医科大学小児科より派遣されていたことが当科再開に大きく寄与したことは言を待ちません.
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