連載 病院管理フォーラム
事務長の病院マネジメントの課題 急性期病院の立場から・32
地域中小病院の急性期への取り組み(1)
川本 豊廣
1
Toyohiro Kawamoto
1
1医療法人水和会総合病院水島中央病院
pp.933-935
発行日 2004年11月1日
Published Date 2004/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100922
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
●当院設立から
特定医療法人水和会水島中央病院(以下,当院)は,開設時より地域連携を模索し,急性期病院を目標に運営してきた.当院の設立は1961年6月1日(昭和36年)で,今年,43年目を迎える.病院設立は,前理事長の藤原拓士により発案された.当時,事例が少なかった「オープンシステム」を取り入れた病院にすることを水島地区の開業医に呼びかけたところ,三人の賛同を得て総勢四人の開業医によって「セミ・オープンシステム」の病院として50床でスタートした.その後,勤務医と開業医の治療方針の違いから軋轢が生じ,1980年頃に「セミ・オープンシステム」は中止となった.
当院は水島地区の工業地帯の発展とともに成長した.当院は増床を重ねて1979年には一時343床となり,その後,1980年に医療機器の整備のため,310床に減床した.この頃から水島地区は工業地帯の成熟と経済不況・合理化などによって勤労者は減少の方向に進んだ(表1).
Copyright © 2004, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.