連載 事例と財務から読み解く 地域に根差した中小病院の経営・18
医療法人社団 六心会 恒生病院—医療と介護の連携により地域包括ケアシステムを支える病院
林 和希
1
1独立行政法人福祉医療機構 経営サポートセンター リサーチグループ
pp.843-848
発行日 2019年11月1日
Published Date 2019/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541211081
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兵庫県神戸市北区は,六甲山地の北側にあり,神戸市中心部のベッドタウンとして発展してきた.人口は神戸市行政区の中でも2番目に多いが,面積は約240km2と大阪市全域を超える地域であり,山林が多く,人口密度は市内行政区でも最も低い.神戸市北区のうち北側の北神地区は,神戸市中心部に比べて,病院の医療機能の分化が進んでいる.
六心会恒生病院は,その北神地区の北部,神戸電鉄三田線の道場南口駅前に立地し,3つの高速道路をつなぐ神戸ジャンクションにも近く,脳神経外科の治療を強みにしつつ,救急輪番制に参加し,地域医療を支えている.この地域においても高齢化が進展しており,限られた医療・福祉資源を活用しながら人口減少社会においても地域を支える必要がある.そこで,本稿では地域を支える医療・介護サービスを提供する急性期病院の姿を紹介したい.
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