特集 地域の医療を残すために—病院の統合・再編
【事例】
—独立行政法人国立病院機構渋川医療センター—国立病院機構西群馬病院と渋川市立渋川総合病院の統合
斎藤 龍生
1
1国立病院機構渋川医療センター
pp.356-357
発行日 2019年5月1日
Published Date 2019/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541210958
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■統合までの経緯
西群馬病院の状況
西群馬病院は昭和19(1944)年,国立結核療養所として開設され,昭和52(1977)年には肺がんに対する診断治療を本格的に開始した.以後,がん治療に力を入れ,平成5(1993)年には群馬県初となる緩和ケア病棟を開棟.平成15(2003)年には地域がん診療連携拠点病院の指定を受けるなど,県内のがん診療をリードする存在となり,がん専門病院として医業収支で黒字経営を達成していた.
しかし,昭和45(1970)年前後に建築された病棟の老朽化が進み,新たな病院建築の必要性が高まった.
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