研究
看護職および看護補助者による看護補助者役割の認識—測定尺度の開発
佐伯 昌俊
1
,
國江 慶子
1
,
武村 雪絵
1
,
竹原 君江
2
,
市川 奈央子
1
1東京大学大学院医学系研究科看護管理学分野
2名古屋大学医学部・医学系研究科看護学専攻
pp.358-363
発行日 2019年5月1日
Published Date 2019/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541210959
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要旨
[目的]看護職と看護補助者(以下,補助者)の補助者役割認識を測定する尺度を作成し,信頼性と妥当性を検討する.
[方法]2017年6〜9月に地域包括ケア病棟の看護職3,781名と補助者1,316名を対象に調査を行った.補助者役割を示す19項目について,看護職には「補助者に求めているか」,補助者には「看護職から求められていると思うか」,および「補助者として担いたいか」を尋ねた.項目を患者にとっての機能とチームにおける役割に分けて探索的因子分析を行い,看護職と補助者共通の因子構造を採用した後,尺度の信頼性と妥当性を検証した.
[結果]〈広い視野をもち多様な段階に対応する〉〈ケアを通じて患者の力を引き出す〉〈一員としてネットワークを築く〉〈チームの患者情報を豊かにする〉の4因子計16項目を抽出した.各因子のα係数は0.76〜0.85であった.基準関連妥当性なども確認された.
[結論]補助者役割認識を測定する尺度を作成し,一定の信頼性と妥当性を確認した.
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