特集 医師の働き方改革
医師の勤務実態と働き方の意向—大規模調査から見えてくるもの
井元 清哉
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1東京大学医科学研究所ヘルスインテリジェンスセンター健康医療データサイエンス分野
pp.767-771
発行日 2017年10月1日
Published Date 2017/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541210563
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●日本で働く医師に対し,現在の働き方や将来のキャリア選択に関する10万人規模のアンケート調査を実施し,15,766名から回答を得た.
●タイムスタディを行った一週間を通じて,多くの医師で過重労働や超過勤務が継続している状況が常態化していることが明らかとなった.
●地方勤務について,「意思あり」との回答は44%に上り,若い医師ほど高い傾向にあった.加えて,半年や1年という短期勤務の希望はどの年代でも少なく,比較的長期の希望が大半であった.
●地方勤務の障壁は年代と共に変化し,20代医師は,「専門医資格の取得」が特徴的.30・40代医師は,「子どもの教育」が多かった.どの年代でも「仕事内容」,「労働環境」は共通の障壁であった.
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