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■病院の概要1)
医療法人共和会小倉リハビリテーション病院は,198床からなる回復期リハビリテーションを主機能とした病院である.病棟構成は一般病棟40床(障害者施設等一般病棟40床),療養病棟158床(回復期リハビリテーション病棟158床)で,診療科目はリハビリテーション科・内科・整形外科・皮膚科(外来のみ)・神経内科(新患受付なし)・歯科となっている.
小倉リハビリテーション病院は,前院長(現名誉院長)の浜村明徳先生の地域リハビリテーションの理念とその実践を具現化した組織である.昭和50(1975)年に長崎大学医学部を卒業した浜村名誉院長は,卒後整形外科学の教室に入局,地域でのリハビリテーション活動に参加し,その後勤務した国立療養所長崎病院でさらにその活動を広げられた.そして,維持期リハビリテーションの拠点として1987年日本で最初に老人保健施設伸寿苑を創設した故・矢内伸夫先生に請われる形で,共和会に赴任し現在の小倉リハビリテーション病院をその基礎から作り上げられた.浜村名誉院長の地域リハビリテーションに対する思いは一貫しており,「地域リハビリテーションとは,障害のある子供や成人・高齢者とその家族が,住み慣れたところで,一生安全に,その人らしくいきいきとした生活ができるよう,保健・医療・福祉・介護及び地域住民を含め生活にかかわるあらゆる人々や機関・組織がリハビリテーションの立場から協力し合って行なう活動のすべてを言う.(日本リハビリテーション病院・施設協会:2016年改定予定案)」2)としている.そして,表1に示す2016年改定予定案の地域リハビリテーション推進課題(日本リハビリテーション病院・施設協会)2)に沿う形で,共和会の活動が組み立てられている.
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