病院めぐり
国立小倉病院外科
石光 寿幸
pp.636
発行日 1996年5月20日
Published Date 1996/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902297
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福岡県北九州市は,九州第二の百万都市として古くより工業を中心に発展してきました.当院は市の中心部小倉南区にあり,玄海灘を北に臨む閑静な文教地区に位置しています.当院の歴史はきわめて古く,明治21年創設の小倉衛戌病院を前身とし,今年で創立108周年を迎えました.かつて森 鷗外が軍医副総監として赴任した病院であり,小倉日記をひもとくと,当時の情景が今も脈々と続いていることに気付きます.現在では診療科20科,病床数650床の総合中核病院として発展し,診療圏は周辺市町村をはじめ福岡県東部一円に及んでいます.
外科は,川上医長以下スタッフ7名で(レジデント2名を含む),常時60床を受け持ち,消化管および肝胆膵疾患を中心として,呼吸器,乳腺,甲状腺,副甲状腺疾患までを対象としています.当院は,地域では唯一の精神科病棟を有する国立総合病院であり,コントロール困難な精神疾患を伴う外科手術例も多く,専門各科と協力してその治療に努めています.
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